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2002.7. 8

充電器基板テスト機


ハードウェア

切替ボタンは、逆接、タイマー、過負荷のそれぞれの機能を確認する切替です。 始動ボタンは、テストを開始させます。充電LEDが点灯から消灯すれば動作確認となります。

レギュレータ回路

過電流保護回路は、電流検出抵抗Rcとトランジスタによって構成することができます。 出力電流と同じ大きさの電流がRcに流れ、このRcの電圧降下がVBE(ON)以上になると、 トランジスタがONしてメインのトランジスタのベース電位が0Vとなり電流を制限します。 したがって出力電流も制限されることになります。出力電流Ioの最大値Io(max)は、 Io(max)=VBE(ON)/Rc VBE(ON)=0.6V、Rc=6Ωとすると、Io(max)は0.1Aとなります。

周波数カウンタ

高周波用の性能の良いトランジスタを、負荷抵抗を小さめにして使います。 出力の直流レベルが可変できるように可変抵抗を設け、PICへの出力が、ちょうど最適な位置 (最も低いレベルの入力信号で正確なカウントができる位置)に調整します。 入力アンプの初段のトランジスタには入力インピーダンスの高い電界効果トランジスタ(FET)を使って、 測定回路への影響が少なくなるようにしています。2段目との間に直流分カット用のコンデンサを挿入します。 周波数応答性を考慮して、セラミックコンデンサと電解コンデンサの2つを並列接続しています。 これで低い周波数から高い周波数まで同じ特性で増幅できます。そしてPICのRA4に接続されPIC内の タイマ0のカウント入力になります。この信号ラインにRB0の信号が接続されて、入力信号パルスを制御します。

ソフトウェア

ファームウェアの機能は、ボタンの入力と各LEDの点灯とリレーの動作です。

周波数カウンタ

ゲート信号がHIGHとなることにより、入力信号パルスがPICのタイマ0に入力されて一定時間カウントを実行します。 PICのクロック周波数が10MHzのとき、0.1秒なら250000サイクル (250000x0.4μsec=100msec)とします。MESLOOPサブルーチンのサイクル数をもとに、 ぴったりのサイクル数となるようにあわせます。

[参考文献]

PICインターフェースハンドブック

PIC電子工作

デジタルシステム設計

資料